「要約問題の勉強法がわからない。。。」
「要約問題の採点基準がよくわからない。。。」
要約を出題する学校は少なく、要約問題の参考書は非常に少ないです。
ただ、出題する大学や学部を受験するのなら対策が必須です。
対策をした人とそうでない人の差が顕著に出やすいこともあり、得意にできると大きな武器になります。
筆者情報
tennくん 東京大学理科一類 受験生時代に英文解釈が好きでさまざまな参考書を解いていました。
模試成績 全統模試の英語の偏差値86 東大模試での英語偏差値71など
東大模試では要約で満点を取ることが何度かありました。
そんな私も使った英語要旨問題大意演習(駿台出版)について徹底解説します!
そもそも要約とは
例えば東京大学では伝統的に大門1で要約問題が出ています。10分くらいの短時間で解きいて勢いにのりたいです。しかし問題が難しく思うように得点できない受験生も多いです。どんな対策をすればいいのでしょうか。
効果的な対策をとるためには要約とは何なのかを知る必要があります。
ズバリ、要約とは筆者の言いたいことをまとめる作業です。筆者は主張したいことのために構造的に英文を書いています。筆者が主張を伝えるためにわざわざ組み立ててくれた構造を読み解くことが要約を解くポイントです。
してしまいがちなミスは、文の和訳を繋ぐだけの解答を作ることです。
確かに重要な文の和訳を繋げば得点がきます。しかし!適当に和訳を繋いでも安定しません。
得点を安定させるには重要な文を確実に見分けなければいけないのです。重要な文を見分けるためには見分けるためには
- 一文ずつ理解する
- 文と文の関係を読み解く
- 構造を読み解く
- 重要な文を見つける
上記の順番で、小さな一文だけでなく、大きな構造の読解が必要なのです。
大きな構造を読解する力は英文解釈の勉強をするだけでは身に付かず、英文解釈の次のステップとして練習する必要があります。
この練習にぴったりなのが英語要旨大意演習です。
英語要旨大意演習のレベルや特徴
この参考書は高いレベルの単語力文法力を身につけ、英文解釈を一通り勉強した人が、読解力とくにパラグラフリーディングの能力を培うのに適しています。
パラグラフリーディングは英語学習の最終段階にあり、高度な英語力が必要です。
英語要旨大意演習の特徴は
- 文法や単語や解釈の詳しい解説
- 系統的な解法解説
- 自学しやすい採点基準
- 実際の受験生の解答例とその講評
英文のレベルはかなり高く、英語が得意な私でも苦戦しました。しかし、文法や単語の解説が詳しくて、新たな知識を知ることができました。
問題数
英文要旨大意演習はPART1とPART2に分かれていて、合計で30問です。
PART2には、著者である伊藤和夫氏が東大模試の問題を作っていた時の東大模試の過去問がのっていて、当時の受験生の実際の解答とそれらへの講評が載っています。
伊藤和夫氏は昔の大人気予備校講師で、受験生からの絶大な支持は検索するとすぐにわかります。そんな人気講師のわかりやすい解説で、要約問題の解き方を理解することができます。
対象
要約の問題が出題される大学志望の人が対象です。
東大の要約対策にはもってこいな内容です。
使い方
①本文をコピーして、英文を読み要約する
②解説を読む(文法や解釈の解説とhow to sum upという要約の仕方の解説)
③コピーした本文に解説の内容を書き加えたり、文章展開の流れやディスコースマーカーなどを書き込む
④少し時間を空けてから、文章の流れを意識しながら復習
⑤何度も繰り返す
重要なのは②で文法や単語についてわからないところを無くして、内容はわかっている状態で
④で文章の構造や流れだけに注目して、構造を理解するための方法を勉強することです。
進め方
解くのに一問あたり10〜15分かかります。しかし、一日に何問も解くことはお勧めしません。
一問解いたら解説をじっくり理解してください。これを○日毎に一問というふうに決めて継続するのがお勧めです。
載っている英文の語彙や文法をすべて把握した状態にしてから、英文の大きな構造に注意しながら読むことで、その英文の筆者が組み立てた構造を読解する力を効果的に養うことができます。一文一文の意味を間違いなく読み取れるようになってから本文の大きな構造だけに集中することができます。
東大現役合格の筆者はどう使ったか
夏の東大模試で要約の対策が不足していることに気づいた筆者は、夏休みに毎日一問進めることを日課にしていました。
そして、コピーにメモを書き込んで語彙や文法を完璧に理解した英文を電車で読んで復習していました。この時、英文の構造を把握することに集中しました。
その結果、、、
要約問題の解き方がわかるようになり、秋の東大模試では要約で満点を取り高得点で安定するようになりました。
東大英語の過去問が足りなくなったら
東大英語の過去問を解き終えてしまった人や、いろいろな要約の問題に触れて演習を積みたい方には、東大の英語要約問題UNLIMITEDがお勧めです。有名な竹岡広信氏が61年分の要約問題を解説しています。
英文要旨大意演習の代わりに東大の英語要約問題UNLIMITEDで要約を勉強するのもお勧めです!
コメント