化学の新演習を持っている人なら知っているであろうか、この言葉は化学の新演習の表紙の裏に書いてあります。
合格とは勝利であり、王座。そこにたどり着くには、苦痛も伴うし荊道を通らなければならないのです。
私は東大に現役合格しました。そうはいっても化学の学習は遅れをとっていて、夏の冠模試では化学で一桁の点数を取ってしまいました。
その時私が荊道にいたのは間違いないのですが、化学の新演習を手に取り何周もやり込みました。
化学が最難と言われる2023年入試で31点をとることができました。(決して高得点ではありませんが、受験生として学習に遅れのある科目で合格点が取れたのは良かったです)
そんな経験をもとに化学の新演習の特徴やおすすめの使い方、注意点などを解説していきます。
難関大合格の一助となるでしょう。
化学の新演習のレベルと特徴
化学の新演習(以下、新演習)は化学の参考書の中で最も難しい部類です。特徴は
- 最難関大志望(東大京大医学部旧帝)が対象で、それ以外の受験生には不要
- 理論化学、無機化学、有機化学の全てが収録
- 易)☆,☆☆,☆☆☆(難)の三種類に分類
- 姉妹本に化学の新研究
- 有機化学の構造決定が充実
などです。
前後にやるべきこと
新演習の前にやること:化学の重要問題集をマスターする
新演習の後にやること:志望大学の過去問を解き始める
化学の新研究は辞書として使う
姉妹本に化学の新研究という分厚い本があります。
最も充実した参考書なのですが、充実し過ぎているあまり前から全てのページをい読みすすめる使い方は現実的ではありません。
おすすめは辞書として使うことです!!
新演習を解いて解説を読んでも理解できないところやもっと詳しく知りたいところを化学に新研究で調べましょう。
新研究には新演習の解説よりももっと詳しく解説されています。さらに、前後の関連する内容の解説も読んでみましょう。理解が深まります。
辞書のように使い関連項目も読んでいると、「あ、ここ読んだことある!!」という箇所が新研究の中にだんだんと増えます。そうすると、化学の学習が進んでいることを実感できるはずです。
構造決定の問題が豊富
さまざまなパターンの構造決定の問題が載っています。
入試本番では誘導がつくような内容も、解説が充実していてしっかりと理解することができます。
改訂版
2022年度以降入学者用に新課程に合わせて内容の選び直しや問題の選び直しが行われ、2023年に改訂版が出版されました。
問題数
問題数 | ☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | |
理論化学 | 166 | 57 | 86 | 23 |
無機化学 | 47 | 27 | 17 | 3 |
有機化学 | 118 | 33 | 67 | 18 |
対象
東大、京大、旧帝上位、医学部を志望する人が対象です。それ以外の人は化学の重要問題集で十分対応できます。
使い方
使い方①(化学重要問題集を完璧にマスターした、かつ時間のない人向け)
☆☆☆の問題だけに取り組みます。
重要問題集を通して学んだ解法をどのように活かすかを考えて、思考力を養います。
使い方②(標準問題をマスターしていない、または演習を多く積みたい人向け)
☆,☆☆,☆☆☆の問題に取り組みます。
問題を見て解ければ○印を、
1分ほど考えて解法がわからなければ×印をつけて解答を見て理解しましょう。解答を理解したら、その場で回答を見ずに解き直しましょう。
×印がついている問題は時間を空けてからもう一度解きましょう。
あとは全てに○印がつくまで繰り返しましょう。
いつ始めていつまでに終わらせるか
夏休みの序盤くらいまでに化学の重要問題集のうち学校や塾ですでに習った範囲を解けるようにしましょう。
化学の重要問題集がある程度解けるようになったら、新演習を始めましょう。
新演習を秋に進めて、解けるようになるまで何回も解きましょう。
その後過去問を解き始めましょう。過去問を解く中で苦手な分野や志望校の頻出分野を知り、新演習に戻って復習しましょう。
現役東大生の筆者はどう使ったか
私は化学の学習が遅れてしまっていて苦手でした。
夏の冠模試では化学の得点が一桁。。。。
焦って本格的に化学の勉強に取り組みました。具体的には8月ごろに新演習を解き初めて毎日必ず解いていました。
その甲斐あって、秋の冠模試では30点超えを取れました!
秋の過去問演習をしている時にも、並行して新演習を解き続けて、
「過去問のこの問題は新演習のあの問題に似ているなー」
と感じれるくらいになりました。
分量が多く史上最難とも言われる2023年の化学でも、焦りすぎることなく解くことができました。
化学の新演習のおかげです!!
化学を武器にしたい受験生、記事を読んで新演習が気になった受験生はぜひリンクから購入してください!
\ 購入はこちらから!! /
コメント