【中学受験算数】倍数判定法|割り切れるのかどうかを一瞬で見抜く方法

中学受験

計算力をつけるために、数に関する感覚を身につけるというには非常に重要です。

今回は約数に関する感覚をつけるために、倍数を素早く見分ける方法を紹介します。

5の倍数の判定法

5の倍数は末尾の数字が0か5

これは多くの人が知っているでしょうか。

2,4,8…の倍数の判定法

2の倍数は下1桁が2の倍数
4の倍数は下2桁が4の倍数
8の倍数は下3桁が8の倍数

2の倍数かどうか、つまり偶数かどうかを知りたければ下1桁を見ればいい。これは多くの人が知っていることでしょう。

では、4の倍数かどうかを見分けるには、どうすればいいでしょう。答えは下2桁を見ればいいんです。

具体例:Q.「832744」は4の倍数かどうか 
     A.下2桁の44が4の倍数だから4の倍数。
 下二桁以外の8327は無関係

次に、8の倍数かどうかを見分けるには、どうすればいいでしょう。答えは下3桁を見ればいいんです。

具体例: Q.「782836168」は8の倍数かどうか
    A.下3桁の168が8の倍数だから8の倍数
下3桁以外の782836は無関係

16の倍数かどうかは下4桁、32の倍数かどうかは下5桁…という感じです。

3,9の倍数の判定法

3の倍数は
各位の数字の和が3の倍数

9の倍数
は各位の数字の和が9の倍数

3の倍数かどうかを知りたければ、各位の数字を足した結果が3の倍数になっているかを調べればいいです。つまり、各位の数字を足す作業を3の倍数かどうかがわらるまで繰り返せばいいんです。具体例を見るとわかりやすいでしょう。

具体例: Q.「702375」は3の倍数かどうか
    A. 7+0+2+3+7+5=24 
           2+4=6
     6は3の倍数だから702375は3の倍数

では、9の倍数かどうかはどうすれば判定できるでしょう。

これは、3の倍数の時と同じように、各位の数字を足す作業を繰り返して、その結果が9の倍数であれば元の数字は9の倍数、9の倍数でなければ元の数も9の倍数ではありません。具体例で見てみましょう。

具体例: Q. 「37910577312」は9の倍数かどうか
     A. 3+7+9+1+0+5+7+7+3+1+2=45
                 4+5=9 
          9は9の倍数だから37910577312は9の倍数

11の倍数の判定法

11の倍数は奇数番目の数字の和と偶数番目の数字の和の差が0または11の倍数

11の倍数の判定法はあまり知られていないかもしれません。言葉ではわかりにくいですから具体例を見てみましょう。

具体例①: Q.「」は11の倍数かどうか
  A.奇数数目の数字の和は、7+9+3+2=21
奇数番目の数字の和は、2+6+9+4=21
    2つの差は0だから、元の数字は11の倍数

具体例②: Q.「」は11の倍数かどうか
A.奇数番目の数字の和は、6+4+7+9+9=35
偶数番目の数字の和は、8+3+2+0=12
     2つの差は22で11の倍数だから、元の数字は11の倍数

7の倍数の判定法

7の倍数に関しては、覚えておくと便利な判定法はありません。

7の倍数を足したり引いたりしてキリの良い数にして7の倍数かどうかを判定するのがいいでしょう。

754692は7の倍数か。下一桁の2がキリ良くなるような7の倍数の28を足して754720

次に75472が7の倍数か考えます。

下一桁の2がキリ良くなるような7の倍数の28を足して、75500

次に755が7の倍数か考えます。700は7の倍数で、55は7の倍数ではありませんから、元の数は7の倍数ではありません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました