計算力をつけるために、数に関する感覚を身につけるというには非常に重要です。
今回は約数に関する感覚をつけるために、倍数を素早く見分ける方法を紹介します。
5の倍数の判定法
これは多くの人が知っているでしょうか。
2,4,8…の倍数の判定法
2の倍数かどうか、つまり偶数かどうかを知りたければ下1桁を見ればいい。これは多くの人が知っていることでしょう。
では、4の倍数かどうかを見分けるには、どうすればいいでしょう。答えは下2桁を見ればいいんです。
4の倍数を下2桁で見分けられる理由
理由:下2桁以外を考えると、(整数)×100=(整数)×25×4 隣必ず4で割り切れる
次に、8の倍数かどうかを見分けるには、どうすればいいでしょう。答えは下3桁を見ればいいんです。
8の倍数を下3桁で見分けられる理由
理由:下3桁以外を考えると、(整数)×1000=(整数)×125×8 となり必ず8で割り切れる
16の倍数かどうかは下4桁、32の倍数かどうかは下5桁…という感じです。
3,9の倍数の判定法
3の倍数かどうかを知りたければ、各位の数字を足した結果が3の倍数になっているかを調べればいいです。つまり、各位の数字を足す作業を3の倍数かどうかがわらるまで繰り返せばいいんです。具体例を見るとわかりやすいでしょう。
3の倍数が各位の和で判断できる理由
abcde=a×10000+b×1000+c×100+d×10+e
=a×9999+b×999+c×99+d×9+a+b+c+d+e
=3(a×3333+b×333+c×33+d×3)+a+b+c+d+e
a+b+c+d+e(各位の数字の和)が3の倍数であれば元の数字も3の倍数になります。
では、9の倍数かどうかはどうすれば判定できるでしょう。
これは、3の倍数の時と同じように、各位の数字を足す作業を繰り返して、その結果が9の倍数であれば元の数字は9の倍数、9の倍数でなければ元の数も9の倍数ではありません。具体例で見てみましょう。
9の倍数が各位の数字の和で判断できる理由
abcde=a×10000+b×1000+c×100+d×10+e
=a×9999+b×999+c×99+d×9+a+b+c+d+e
=9(a×1111+b×111+c×11+d×1)+a+b+c+d+e
a+b+c+d+e(各位の数字の和)が9の倍数であれば元の数字も9の倍数になります
11の倍数の判定法
11の倍数の判定法はあまり知られていないかもしれません。言葉ではわかりにくいですから具体例を見てみましょう。
偶数番目と奇数番目に和の差で11の倍数が判定できる理由
abcde=a×10000+b×1000+c×100+d×10+e
=a×9999+b×1001+c×99+d×11+a-b+c-d+e
=11(a×909+b×91+c×9+d)+a-b+c-d+e
a-b+c-d+e(偶数番目と奇数番目の数字の差)が11の倍数であれば元の数字も11の倍数になります。
7の倍数の判定法
7の倍数に関しては、覚えておくと便利な判定法はありません。
7の倍数を足したり引いたりしてキリの良い数にして7の倍数かどうかを判定するのがいいでしょう。
754692は7の倍数か。下一桁の2がキリ良くなるような7の倍数の28を足して754720
次に75472が7の倍数か考えます。
下一桁の2がキリ良くなるような7の倍数の28を足して、75500
次に755が7の倍数か考えます。700は7の倍数で、55は7の倍数ではありませんから、元の数は7の倍数ではありません。
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